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ABOUT US千代乃舎竹村のこと
千代乃舎竹村は、今から320年前の元禄14年(1701年)に、竹村源兵衛が、現在の地(奈良市東向南町)で「山城屋」を創業したのが始まりです。明治になって、屋号を「千代乃舎竹村」に改称しました。古都・奈良は、国のまほろば。豊かな文化のはじまりの地であり、日本の食文化の発祥の地でもあります。千代乃舎竹村は、創業時からの「火打 焼」「青丹よし」をはじめ、「野守の鏡」「奈良饅頭」「八重桜」など、奈良の文化に息づく名物菓子を作り続けてまいりました。奈良市で最も古い和菓子店で、現在の当主は十六代目にあたります。
古くから春日大社、東大寺、唐招提寺、西大寺、法隆寺、中宮寺など、南都各社寺に御用を賜り、年中行事やご参拝に纏わる御菓子をはじめ、古事記、日本書紀、万葉集など、神話や和歌で詠われた大和の豊かな四季の移ろいや物語を、先人たちが御菓子に表し、伝統を積み重ねてまいりました。「千代乃舎竹村」の和菓子づくりは、今も昔も変わりません。厳選した素材を代々伝わる製法で、職人がひとつひとつ丁寧に作り上げています。先人たちの想いと技を継承し、いつの時代も「美味しい。」とお喜びいただける和菓子づくりに努めてまいります。いにしえの大和の風土や物語に想いを馳せ、一服のお茶とともにお楽しみいただければ幸いです。十六代目 当主 竹村 正
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HISTORY沿革
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MATERIAL素材へのこだわり
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小豆大納言小豆は、粒が大きく、煮ても皮が切れにくいことが特徴です。千代乃舎竹村では、皮と実が少し硬めの煮崩れしにくい、北海道の大納言小豆を使用しています。
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和三盆糖「竹糖(ちくとう)」と呼ばれるサトウキビを原材料に生産される日本の砂糖で、江戸時代中期から香川県や徳島県などで栽培されてきました。サラリとした口溶けと上品でまろやかな味が特徴です。千代乃舎竹村では、香川県で生産された和三盆糖を使用しています。
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吉野葛奈良県吉野地方の厳しい寒さと清流で育つ葛の根から精製される上質なくず粉。千代乃舎竹村では、創業1615年の吉野葛の名店「黒川本家」が、創業以来変わらない工程と300年前より使用し続けている井戸水によって作り出す、純白で結晶のような吉野本葛粉を使用しています。
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わらび粉奈良名物「わらび餅」の原料です。精製には手間がかかり、冬の寒い時期に、ワラビの地下茎を掘り、澱粉を取り出し乾燥させてわらび粉になります。ワラビの根から製品になる本わらび粉は、わずか5~6%とされる希少なもの。千代乃舎竹村のわらび粉は、わらび餅粉に、南九州産(鹿児島県・宮崎県)の本わらび粉を合わせています。
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